LED LIGHTING
LEDとは、電圧をかけた際に発光する半導体素子(電子部品)のことを言います。材料の違いにより、赤・オレンジ・緑など様々な色に発光するものがありますが、青色発光ダイオードの発明により光の三原色(赤・緑・青)が揃い、ディスプレイの分野を中心に利用されるようになりました。
2011年3月11日に起きた東北地方太平洋沖地震の影響を受けて日本全国で節電意識が高まったこともあり、2011年5月頃から一気にLED照明への関心が高まり、導入が進んでいます。
LEDの発光原理
LED素子の構造は、P型半導体( + :positive 正孔が多い半導体)とN型半導体( - :negative 電子が多い半導体)で構成されています。
LEDに電圧をかけると、半導体素子の中を電子と正孔が移動し電流が流れます。移動の途中で電子と正孔がぶつかると結合(この現象を再結合という)し、その時に生じるエネルギーが光のエネルギーに変換され発光します。これがLEDの発光原理です。
LED電球への切替にはメリットとデメリットがあります。
【メリット】
・寿命が長いため電球交換の手間がかからない
・消費電力が少ないため電気代が安く済む
・頻繁につけたり消したりしても寿命が縮むことがない
・衝撃などに強く壊れにくい
・紫外線を出さないため虫が寄り付かない(室外にも向いている)
・電気をつけると直ぐに明るくなる(明るくなるまでに時間がかからない)
・消費電力が少ないため二酸化炭素の排出量が少なく環境に優しい
【デメリット】
・購入コストが高い
・熱に弱いため浴室など熱がこもる場所で使うと損傷する可能性がある(使う場所に向き、不向きがある)
・白熱灯や蛍光灯に比べて従量が重い
・360°均一に光が届く蛍光灯に対しLEDは均一に光を放射できないため、場所によって明度が異なる
蛍光灯からLED電球へ切替した場合の電気代を比較してみます。
電気代単価を27円/whとし、なるべく同じ明るさになるように条件を合わせます。
結果として、LEDの方が蛍光灯よりも明るく、かつ、電気代は約1円/whほど安くなりました。
同じ明るさで比較することが電気代を比較するためのポイントになります。
通常は「lm(ルーメン)」という単位で表される数値を比較することで判断します。
今回の例では、LEDが4,300lmかつ33.5Wと蛍光灯よりも明るくかつ消費電力も少ないため、
一目でLED電球の方が蛍光灯よりも電気代が安くなることがわかると思います。(仮にLEDの明るさが8割だととしても蛍光灯よりも明るいですね)
単純に電球の交換だけでよいと思いがちですが、LEDのメリットを十分生かすためには、いくつかの注意点があります。
まずは、安定器とLEDの関係による工事方法の選択です。 蛍光灯や水銀灯は、点灯するために安定器という機器を使用しています。この安定器とLEDの相性が悪いと、LEDのメリットを生かし切ることができなくなります。
例えば10年以上使用した機器(安定器)に電球だけの交換でそのままLEDを取り付けすると、チラツキやLED自体の寿命が短くなることがあります。最悪の場合には、劣化による熱の発生で発火することもあります。
LEDへの交換は、この安定器を外すかそのまま使用するかの違いで、電気工事が必要なタイプと不要なタイプに分けることができます。LEDは蛍光灯や水銀灯と比べて非常に寿命が長く効率も高いため、一度交換すれば次の交換までの期間が長く省エネ効果も高くなります。初期投資はかかりますが、効率的に長期間安全に使用できる、安定器を外して機器ごと交換する工事を選択すると安心できるのでお勧めです。
次に、使用する環境によって、下記の検討が必要となります。
①照明のサイズ・外形・重量による設置可能性の確認
既存照明とLEDのサイズ・外形・加重などの違いにより、同じ場所に設置ができない場合があります。
②照明の明るさや色合いの確認
LEDの発行方法が既存の照明と異なるため、照らしたい場所や方向へ
現状と同様に明かりが届かなかったり(逆もあり)、雰囲気が違ってくる場合があります。
③取付場所の温度変化の確認
LEDは水銀灯などと比べて発熱温度が低いため、室内温度を抑える効果がありますが、逆に発熱が必要な場所には向かない場合があります。またLED自体が熱に弱いため、高温場所での使用は向きません。
現在の使用環境を考慮して最適な照明環境を選択・判断することは、結構難しくもあります。まずは弊社へご相談下さい。
SOLAR&LED
ソーラーパネルで発電した電力を蓄電池に充電し、夜間にLEDライトを自動で点灯させます。
太陽光エネルギーを使っているため、商業用電源を必要としません。
配線工事が必要ないため電源を確保するのが難しい場所でも、容易に設置可能です。
支柱分離型となっていますので既存の支柱等に取り付けが可能です。